稼動実績としてピーク時の負荷(処理件数とか)とCPU使用率、ハードウェアが判っているとします。
ハードウェアを変更したら、どのくらいの負荷まで耐えられるか机上でサイジングが必要なケースがあります。
お金持ちは、ベンダに聞いていい値でフルスペックのマシンを買うことになります。
貧乏人は、持っている予算で買えるマシンを買って、ちゃんと動くことを祈ります。
机上で時間をかけずにサイジングするには、公開されているベンチマークを用いるのが良いでしょう。
ベンチマーク値を探す
SPECから比較対象のハードウェアと変更する予定のハードウェアのベンチマーク値を探します。
ベンチマーク値は、アプリケーションサーバ向けやメールサーバ向けなど各種あるので適切なものを選択すると良いです。
特定のものがない場合は、CPUのサイイングにSPEC CPU2006を使います。
ハードウェアもピッタリのものがなければ、なるべく近いモデルを選びます。
下記は、iMacのレポートですが、右上にあるSPECint_base2006の値を調べます。
値の見方
SPECint_base2006の値は、CPU、メモリの総合的な性能評価指標です。
この値が大きければ、性能が良いということになります。
SPECint_base2006=50のマシンでピーク時100トランザクション処理してCPU使用率が80%だったとします。
SPECint_base2006=100のマシンで同数のトランザクションを処理するとした場合、CPU使用率を40%よ予測します。
CPU使用率を同じ80%まで使った場合、200トランザクションが処理できると予測します。
あくまで、机上の概算見積ですがベンダーまる投げへの対抗手段や、予算に合せてマシンを買って祈るだけよりマシです。
机上の計算は、思っているほど時間はかかりません。
サイジングとモニタリング
購入を説得するときには、一生懸命のサイジングも購入が決まると二度と参照されることがないことが多いです。
サイジングの前提とリソースの使用状況は、セットでモニタリングして、前提が正しかったか、サイジングが正しかったかを確認するプロセスが必要です。