CPU、メモリ、ディスクに負荷がかかった状況を再現するためにstressコマンドが便利です。
インストール
aptパッケージでstressをインストールします。
$ sudo apt-get install stress
使い方
使い方は、stressコマンドのオプションを指定して実行するだけです。
必ず”–timeout”オプションで実行する時間を指定します。
高負荷をかけるとコンソールから操作できなくなる可能性があるので、最初は10秒くらいを指定して様子を見るようにします。
あとは、CPUに負荷をかけたいのであれば”–cpu [forkするプロセス数]”、メモリを消費したいのであれば”–vm [forkするプロセス数]”、ディスクIOに負荷をかけたいのであれば”–io [forkするプロセス数]といったようにオプションを指定します。
詳しいオプションと、どのシステムコールを使うのかは、stressコマンドのマニュアルに記載されています。
例
CPUに2つのプロセスで負荷をかける場合の例です。
$ stress --cpu 2 --timeout 10s stress: info: [855] dispatching hogs: 2 cpu, 0 io, 0 vm, 0 hdd stress: info: [855] successful run completed in 10s $
実行時にpsコマンドで確認してみると2つのstressプロセスでCPUに負荷がかかっている様子がわかります。
$ ps aux | grep stress u1 5510 0.0 0.0 6620 580 pts/1 S+ 08:03 0:00 stress --cpu 2 --timeout 10s u1 5511 44.0 0.0 6620 100 pts/1 R+ 08:03 0:02 stress --cpu 2 --timeout 10s u1 5512 43.8 0.0 6620 100 pts/1 R+ 08:03 0:02 stress --cpu 2 --timeout 10s u1 5526 0.0 0.0 10216 904 pts/2 S+ 08:03 0:00 grep --color=auto stress
高負荷でシステムがどういった挙動を示すかを事前にテスト環境で確認しておくのに便利です。