Ubuntuは、半年に一度、アップグレードされますが、諸事情により、すぐにアップグレード出来ない場合があります。
新しいバージョンがリリースされるとaptリポジトリから該当のバージョンがなくなりapt-get updateを実行してもエラーとなってしまいます。
この状態になると新規のパッケージをインストールすることもできず、セキュリティパッチも適用されないため、そのまま利用し続きるのは良くないです。
どういう場合にアップグレードできないか
アップグレードするための十分な時間が取れない
アップグレードは、片手まではできません。
十分な時間をとって計画的実行する必要があります。
利用を継続するが、すぐに作業する時間が確保できない場合があります。
アップグレードしてもすぐに廃却が決まっている
まだ、数ヶ月は利用する必要があるけど、そのあと廃却することが決まっている場合はアップグレードするのは無駄かもしれません。
どうすればよいか
Ubuntuは、長期サポート版は3年間、それ以外はリリースから18ヶ月の間、無償セキュリティパッチが提供されます。
パッチ適用を受けるには、旧バージョンのaptリポジトリを参照します。
旧バージョンのリポジトリは、http://old-releases.ubuntu.com/ で公開されていて、下記のように/etc/apt/sources.listを修正します。
あくまでも、一時的な処置となります。
-deb http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ jaunty multiverse -deb-src http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ jaunty multiverse -deb http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ jaunty-updates multiverse -deb-src http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ jaunty-updates multiverse +deb http://old-releases.ubuntu.com/ubuntu/ jaunty multiverse +deb-src http://old-releases.ubuntu.com/ubuntu/ jaunty multiverse +deb http://old-releases.ubuntu.com/ubuntu/ jaunty-updates multiverse +deb-src http://old-releases.ubuntu.com/ubuntu/ jaunty-updates multiverse -deb http://security.ubuntu.com/ubuntu jaunty-security main restricted -deb-src http://security.ubuntu.com/ubuntu jaunty-security main restricted -deb http://security.ubuntu.com/ubuntu jaunty-security universe -deb-src http://security.ubuntu.com/ubuntu jaunty-security universe -deb http://security.ubuntu.com/ubuntu jaunty-security multiverse -deb-src http://security.ubuntu.com/ubuntu jaunty-security multiverse +deb http://old-releases.ubuntu.com/ubuntu jaunty-security main restricted +deb-src http://old-releases.ubuntu.com/ubuntu jaunty-security main restricted +deb http://old-releases.ubuntu.com/ubuntu jaunty-security universe +deb-src http://old-releases.ubuntu.com/ubuntu jaunty-security universe +deb http://old-releases.ubuntu.com/ubuntu jaunty-security multiverse +deb-src http://old-releases.ubuntu.com/ubuntu jaunty-security multiverse