半年に一度のUbuntuのアップグレードの準備を始めました。
fsarchiverを使ってバックアップを取りましたが、物理環境→仮想環境への引越し、ハードディスクの交換、ファイルシステムの変更などにも使えることがわかりました。
バックアップ
SystemRescueCd x86 2.1.1をCD-Rに焼いてバックアップツールとして使います。
このCDイメージには、バックアップやリストアに関連するいろいろなツールが詰まっているみたいです。
CD-Rで起動してfsarchiverを使って内蔵ハードディスクの内容をUSB接続のNASにバックアップしました。
内蔵ハードディスク5.25GB使用済みをアーカイブした結果です。
FSArchiverのホームページによると、tarやdarのようにファイルとしてアーカイブされるのではなく、パーティション全体をアーカイブします。
全てにチェックサムが付けられるのでファイルが壊れても影響が限定されるようです。
約一時間かけてバックアップし、サイズは使用量の半分位に圧縮されました。
$ fsarchiver -z5 -j2 savefs sda1.fsa /dev/sda1 Statistics for filesystem 0 * files successfully processed:....regfiles=118422, directories=26978, symlinks=6532, hardlinks=630, specials=116 * files with errors:...............regfiles=0, directories=0, symlinks=0, hardlinks=0, specials=0 $ ls -l sda1.fsa -rw-r--r-- 1 guest guest 2633180102 2011-05-15 00:56 sda1.fsa $
リストア
Parallelsの仮想環境に新規に追加した仮想ハードディスクにリストアしました。
リストアも時間かかるかと思ったのですが、3分強と意外と早かったです。
$ time sudo fsarchiver restfs endeavor-sda5.fsa id=0,dest=/dev/sda1 Statistics for filesystem 0 * files successfully processed:....regfiles=118422, directories=26978, symlinks=6532, hardlinks=630, specials=116 * files with errors:...............regfiles=0, directories=0, symlinks=0, hardlinks=0, specials=0 real 3m54.916s user 2m44.718s sys 0m23.581s $
リストアしたパーティションを起動するための修正
リストアして動くことを確認するための最小限の修正です。
リストアしたパーティションをマウントして、既存のfstabからswapをコピーします。
# mount /dev/sdb1 /mnt # grep swap /etc/fstab >> /mnt/etc/fstab # vi /mnt/etc/fstab # grep swap /mnt/etc/fstab # swap was on /dev/sda6 during installation #UUID=27e358a1-be63-5360-a244-1cvb339a82d9 none swap sw 0 0 # swap was on /dev/sda5 during installation UUID=1cv5b596-bf44-4c4f-5360-57df2481fe6d none swap sw 0 0 $
grubの再設定をしてリストアしたパーティションを起動リストに追加します。
# dpkg-reconfigure grub-pc