Nagios2の監視は、アクティブチェックとパッシブチェックがあります。
通常は、アクティブチェックでNagios2サーバが対象サーバを監視しますが、パッシブチェックの場合は、Nagios2サーバが直接監視をせず、監視対象が外部コマンドファイルに登録した情報を定期的に監視します。
パッシブチェックは、何らかの理由でアクティブチェックできない対象を監視することができます。
例えば、Nagiosに対応していない製品を自作のスクリプトで監視したり、監視対象が常時起動していないクライアントであっても監視できます。SOHO環境であれば、クライアントPCのリソース監視は、結構役に立つと思うのですが…
下記では、SNCAのサーバとクライアントの基本設定をします。
NagiosサーバにSNCAデーモンのインストールと設定する
Debian環境では、aptでインストールすることができます。
$ apt-get install nsca
NSCAは、Nagiosサーバを安全に保つためにパスワードとパスワードをやり取りするメソッドを/etc/nsca.cfgに設定します。
$ sudo egrep "password=|method=" nsca.cfg password=***** decryption_method=3
設定後にNSCAデーモンを再起動します。
これで、NSCAデーモンの設定はおしまい。
$ sudo /etc/init.d/nsca restart Stopping Nagios Service Check Acceptor: nsca. Starting Nagios Service Check Acceptor: nsca. $
Windows版NSCAのインストール
ここからは、クライアント側の設定です。
今回は、Windows版のNSCAクライアントをインストールします。
NagiosExchangeから”NSCA Win32Client”を探してダウンロードします。適当なディレクトリに展開すればインストール完了です。
クライアントのNSCA設定
クライアントの設定には、サーバに設定したパスワードです。
C:\send_nsca_win32_bin>find "password=" send_nsca.cfg password=***** C:\send_nsca_win32_bin>find "method=" send_nsca.cfg encryption_method=3 C:\send_nsca_win32_bin>
監視イベントの登録
監視イベントは、テキストでサーバ、サービス名、ステータス、メッセージをタブ区切りにしたものです。
そのテキストをsend_sncaコマンドにリダイレクトします。
下記のように”1 data packet(s) sent to host successfully.”が表示されればデータが登録されている。
C:\send_nsca_win32_bin>type test.txt | send_nsca.exe [nagiosサーバ] -c send_nsca.cfg 1 data packet(s) sent to host successfully. C:\send_nsca_win32_bin>
残りの設定は、また今度…