「みんなの意見」は案外正しい

「みんなの意見」は案外正しい

「みんなの意見」は案外正しい

ある条件の元では、優秀な個人より集団の方が早く正しい結論を出せるという内容
前半では、集団の叡智の理論を述べており、解決すべき問題を「認知」「調整」「協調」の三つのタイプに分けて特徴や集団の叡智が機能する場合、機能しない場合の条件を分析している。
「認知」は、自明な答えがあるタイプ、「調整」は、市場や渋滞といった集団の中で、他の人と調整する方法を考え出さなければならないタイプ、「協調」は、利己的な他人同士が一丸となって何かに取り組むようにするという非常に難しい課題のタイプ
後半は、さまざまな事例が紹介されている。
集団の叡智が機能するには、意見の「多様性」、「独立性」、「分散性」(身近な情報に特化し、それを利用できる)、「集約性」(個々人の判断を集計して集団として一つの判断に集約するメカニズムの存在)という四つの要素が必要となるが、この条件を保つのがいかに難しいかが後半の事例で述べられている。

後半の事例は、集中力がないときに読むと、なかなか頭に入らず何度も読み返してしまいました。
いろいろと考えさされれる内容です。

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